電撃文庫。

今月の新刊は電撃小説大賞の受賞作4作品があるってことでしたんで、とりあえずうち3作品まで読んでみました。
で、感想にもなってない感想でレビューして字数を稼ごうかと。
興味ない方は次の項目まで飛ばしてくださいな。

「お留守バンシー」

「大賞」受賞作。ほのぼのしてて、あとに何も残らないあたり、完全に電撃らしい作品。
というか、これ以上に評価のしようがない。
中身はなくて、軽く読める。文章力に多少改善の余地はあるけど、これは新人なら仕方ないかと。

「哀しみキメラ」

「金賞」受賞作。いろいろなところで富士見ファンタジアから出た「電蜂」を思わせるけど、全ての点においてこっちのが上。というか電蜂は何考えてるのかわからない作品だった。
ほのぼのとは対極にあって、筆力で望まないままに人外になってしまった4人の高校生の悲哀を描いたいい作品だと思います。というか何で電撃に来たんだあんたは。

狼と香辛料

「銀賞」受賞作。ファンタジー世界で商売やってる主人公を書くのは最近よく見かけるけど流行ってるのかな?
ちょっと理屈っぽいのは商売の説明をやったりしなきゃならないから仕方ないとして。
「づ」と書くところを「ず」と書き間違ってるのが多いのはどうかと。あいづちを「あいずち」とか。でもできはそこそこ良かった。でもこれもどっちかってと富士見ファンタジアだよなあ。

総じて、なんで電撃にって作品が多いような気がする。
レーベルの勢いなんだろうけど。富士見の盛んだった頃を思ってちょっと遠い目になる今日この頃。