とりあえず久しぶりに書評でも。

先月の富士見はファンタジア長編小説大賞の受賞作が並んでおりました。
とりあえず3冊とも中身は見ずに買いまする。
では書評。

琥珀の心臓

……セカイ系セカイ系嫌いな私には非常にどうでもいい話でした。
出来自体はそんなに悪くないかな。でもなんていうかハッピーエンドが存在しない話っていうのは無条件で苦手です。
異世界漂流モノとしてみても……

紅牙のルビーウルフ

ネーミングセンスをどうにかしましょう。
キャラクター名、しかも主人公がルビーウルフってあーた……(苦笑)
しかも育てられた盗賊団が「ブラッディファング」?
悪いことは言わない、色かぶりすぎ。
話としては割と正統派なファンタジー。王家の出とは知らずに盗賊団に育てられたお姫様の国立て直し物語?
オチにちょっとケチをつけたくなったけど、盛り上がるとこは盛り上がってて、評価できる作品でした。さすが準大賞。

七人の武器屋 レジェンド・オブ・ビギナーズ!

これが一番出来がよかった……ように思える。
でも前半がテンポ悪いかな。
後半からの盛り上がりと、後味のよさ、爽やかさは天下一品。
気象精霊記みたいな飛躍を期待します。