貴子潤一郎先生は本物です。

「12月のベロニカ」で鮮烈なデビューを飾った貴子潤一郎先生がついに2年半ぶりに新作長編を出版されました。
タイトルは「煉獄のエスクード 〜RAINY DAY&DAY〜」です。
ハッキリ言いましょう。カッコよすぎです。
主人公といい、ヒロインといい、敵役といい……。
ヴァンパイアフリークならばぜひご一読。
敵役のロード・アルフェルムが最高にイイ台詞をはいてくれます。
「私は強い心を持ったものに敬意を払う。せめて愛するものの胸で死ぬがいい」
「ア、アルフェルム様っ、何てことをっ」
「黙れっ。これ以上私を不愉快にさせるな。貴様にはあのレディの百分の一の高潔さもない……とはいえロードの責務を果たさぬわけにも行くまい。あの女の相手は私がしてやる。後はお前が勝手にしろ」
「こ、このことはトゥロワヌ様にご報告いたしますからなっ」
いや、前後関係わかんなきゃ目を白黒させるだけかもしれませんが。
こういうの大好き。
しかも、キャラクター一人一人の描写が丁寧。
遅筆なところは減点1ですが、一読すれば貴子潤一郎先生のファンになること間違いなし。
12月のベロニカ」だってここ数年のファンタジーライトノベルの中では最高傑作ではないかと思います。
ライトノベル横綱は間違いなく秋山瑞人貴子潤一郎です。
この二人の作品の今後の動向をチェキよっ!!